INTERVIEW
Bon Iver
James Blake
OGRE YOU ASSHOLE
Paul Simon
Beirut
1. にじみ / 二階堂和美
このベストディスク10枚は順不同ですが、ニカさんのアルバムだけはダントツの1位です。たぶん墓場まで持って行きます。声高に励ましたり応援したりするわけではなく、かといって慰めでもなく癒しでもなく。3.11以降の心情にそっと寄り添うような作品。大傑作だと思います。レコメンドでも紹介していますのでよかったらそちらも是非読んでみてください。
2. Touch Touch Touch / DadaD
今年最大の発見でした。メロディ、声、音の質感、知性、遊び心、毒、憂い、美しさ、マニアックさ、お洒落さ…ポップ・ミュージックに求めるものがここにはたくさん詰まっています。このアーティストについてもレコメンドで書きました。
3. Skying / The Horrors
このバンドはデビュー当時から大好きです。ルックスも最高。3枚目の今作も期待通り。サウンドは変化してても根っこにある美意識が一貫してる。黒のスキニーが超似合う、あんなスタイルになりたいという憧れも込めて。
4. Hurry Up, We're Dreaming / M83
去年から今年にかけてチルウェイヴなどのドリーミーなサウンドが流行りましたが、そういった夢見心地感に満ちた音の中では一番よく聴いたアルバムかも。それでいて、ハッとさせられるアルバム・タイトルも好きです。2枚組ですが2枚目をよく聴きました。
5. Sky Full of Holes / Fountains of Wayne
このアルバムには「Stacy's Mam」のようなキラー・チューンはありません。でも気がついたら通して何度もリピードしてた…ということが多かった心地よい一枚。スルメ・アルバムです。
6. Bon Iver / Bon Iver
冒頭の「Perth」のイントロのギターとコーラスとマーチングドラムが全てを物語っているといってもいいかも知れないです。あれを聴いた瞬間、へなへなと膝から崩れ落ちて、その崇高さ気高さにひれ伏してしまう…そんな気持ちにすらなってしまったアルバムです。「Holocene」のMVも美しいです。
7. James Blake / James Blake
そのBon IverともコラボしていたJames Blake。斬新な音作りの面よりは、フォーキーなシンガーとしての部分に強く惹かれました。
8. homely / OGRE YOU ASSHOLE
この作品の中の「ライフワーク」と坂本慎太郎の「君はそう決めた」、それから、The Brixton Academyの「Two Shadow's United」も含めたいんですが、ポップス(シティとかアーバン等の冠詞を付けたい)の心地よさと、そこからじわじわ滲み出てくるサイケデリア。狂気も感じるほどカッコよいです。
9. So Beautiful or So What / Paul Simon
アメリカのポップ・ミュージックの良心と言ったら言い過ぎでしょうか。Vampire Weekendが好きな人にも響くんじゃないかと思える曲もいくつか。
10. The Rip Tide / Beirut
Sufjan Stevensにハマって以来、ホーンやストリングスを使った室内楽的なポップ・バンドが気になってるんですが、今年一番聴いたのはこのBeirut。このバンドの東欧っぽさがツボ。素晴らしい。
10枚に絞るのはやっぱりかなり難しいです。St.Vincent、Cults、Yuck、Death Cab For Cutie、PJ Harvey、The Rapture、Los Campesinos!、Pizzicato One等々…今年もいろいろ聴きました。出会えなかったけど素晴らしい音楽もたくさんあったはず(歯痒い)。日本語で歌われていた唄がいつもより心に響いた年でもありました。
自分について、自分のやってきたこと・やっていること・出来ること・やりたいことについて、そして、自分のまわりについて、よく考えた1年でした。「No Music No Life」というコピーにはやっぱり100%同意出来ないな…と改めて思った年でもあったし、でも音楽にすがりついていた年でもあったように思います。きっと来年もすがりついてもがいていくんでしょう。
最後に。ベスト・ライヴは9/28にビルボード東京で観たEdwyn Collins。前向きに、意志を持って生きてくって尊い。感動しました。
BIO
主に音楽関係の写真を撮っているフォトグラファーをやっています。音楽と同じくらいフットボールも大好きです。Twitterアカウントはhttp://twitter.com/k_kokeiです。
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