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[Alexandros] 「Girl A」

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オフィシャルサイト(JP)
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古田琴美─2015.12. 3─

メジャー1stシングル『ワタリドリ』を経て、2015年の最高傑作と断言出来るメジャー1stアルバム『ALXD』もロングセラー中の[Alexandros]が放つメジャー2ndシングル『Girl A』が、カッコ良すぎる。

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『Girl A』MV
 
 
 
今作『Girl A』は、現在放送中のドラマ「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」のオープニング曲(現在は第7話まで放送中。第1話から第7話までの全話一挙ダイジェスト放送は12/5(土)26:10~28:00、第8話は12/8(火)22:00~放送)。
 
果たして楽曲がどの様に使われるのか確認の為にドラマを観始めたけれど、普段テレビ自体あまり観ない私が、毎週録画して観てしまう程、ハマってしまった。
 
刑事であり恋人同士である松坂桃李演じる里見と木村文乃演じる猪熊。そしてこのドラマの重要な登場人物であり、最狂の悪女、橘カラ演じる菜々緒の絡みが観ていて本当に面白い。毎夜1時間があっという間に過ぎてしまう。
 
そして今作『Girl A』は、ドラマ側からのオファーを受け、台本や原作を元に制作した渾身の1曲。主演の松坂桃李は、ドラマを全て観終わった後に歌詞を見直すと、ドラマの内容とシンクロしていて素晴らしかったと、絶賛している。


歌詞は、サウンド的に英詞メインでもマッチするのではないか、と思うのだが、敢えて日本語詞をメインにしたことで、メロディが”耳に残り”、”口ずさみやすい”という、この楽曲の成功をあらわにしていると思う。
 
ドラマと完全にマッチしているイントロ部分はまさに何かを警告する”サイレン”の様だし、[Alexandros]流にアレンジされたエレクトロ&デジタルサウンドと重低音をミックスしたダイナミックで疾走感溢れるメロディも最狂。前作のシングル「ワタリドリ」とは全く異なる楽曲だし、シングルでこのメロディを持ってくる彼等の攻めのスタンスに、最初のイントロを聴いた瞬間、度肝を抜かれた。そしてなんとこの楽曲を、わずか3分弱で仕上げているのだ。
 
この3分弱という短い時間の中にあらゆる音が詰め込まれており、その音を耳で拾って、果たしてライブでどの様に魅せるのか、という想像をし、期待するのも曲を聴く上での楽しみの1つである。
 
そして、この曲の最大ポイントは、1分50秒辺りから始まる”間奏”。この部分が本当にカッコ良くて、初めて聴いた時に驚愕した覚えがある。
 
ここの間奏、ライブで早く観たい…!そう思った瞬間だった。
 
ちなみに、MVを最後まで観てもらうと、[Alexandros]MV恒例の”オマケ映像”に今回はその”間奏”部分が使われている。こちらも最高にカッコ良く仕上がっているので、是非最後の最後まで観て欲しいです。
 


2曲目にはVo.Gt 川上洋平氏が寝転がってレコーディングをしたという「In your face」。

これはもう、部屋でリラックスしたい時に聴きたくなる曲No.1でしょう。「Girl A」とは真逆の楽曲で、彼等のメロディの幅の広さには本当に感心してしまう。そして歌詞もかなり尖っていて、それが彼等らしく、笑ってしまうくらい素晴らしい。

さぁ、あなたも寝転がって聴いてみて下さい。より一層、楽曲に酔いしれることでしょう。
 

3曲目には2015.7.17に開催された2度目の日本武道館ワンマン公演より「Leaving Grapefruits」を収録。これ、ファンには堪らないです。オリジナル音源も最高なのに、ライブ音源では観客の歓喜の声も収録されているので、臨場感が凄い。ライブ音源、素晴らしく良いです。あの日、行けなかった人も、行けた人も、色々な想いで聴いてみて下さい。[Alexandros] 流、失恋ソングです。
 

そして、初回限定盤は2015.6.17に代々木公園にて開催されたフリーライブ「free live Back in Yoyogi Park!」の模様とドキュメンタリー映像を収録したDVD付。
 
 
彼等が代々木公園で路上ライブを繰り返していたのは8年前。当時、10人程のお客さんだったこの日、蓋をあけてみると、1万人以上が、彼等の勇姿を観に集まりました。
 
”いつか代々木公園のステージで、沢山のお客さんの前で演奏したい”
 
彼等の中の夢のひとつを掲げ、誰にも見つけられず、路上で直向きに歌い、努力や苦労をしてきた彼等の姿を、ずっと応援してきたファン。そして、彼等の苦労時代のエピソードを聞いて、自分の感情と重ね合わせ、当日を迎えた人も多いでしょう。この映像を観ると、涙無しには観れません。
 
ラストに、Vo.Gt 川上洋平がマイク無しで叫ぶ姿は感動ものです。
 
是非、観てみて下さい。
 
 

そして現在、ツアー「ご馳走にありつかせて頂きます」真っ最中の彼等。
 
IMG_4973.JPGのサムネイル画像

このツアーが半端ないんです。

まず、10月に行われた初日の横浜が凄すぎた。

初日を迎える前に「BAYCAMP」というイベントで彼等を観たのですが、「BAYCAMP」からわずか1ヶ月足らず、しかも今作『Girl A』の製作や仕込みも入れつつの多忙な中で、アルバム『ALXD』の楽曲は勿論、過去の曲をもアップデートし、生のライブならではの勢いと、洗練されたパフォーマンス、もう本当に過去最高のライブを、なんとツアー”初日”に魅せたのである。

これは私自身もひっくり返った。まさかここまでとは思わなかったので、ライブ終了後は少しその場を動けなかったくらいだ。本当に素晴らしい夜だった。

彼等の、決して妥協しない姿勢と、ツアーを待ち望んでいたキッズの様な面持ちで挑むライブは、本当に観ていて気持ち良かった。

ツアーの合間、Vo.Gt 川上洋平の声帯結節および急性声帯炎発症を受けての仙台公演延期、そしてその公演が幕張ファイナル公演の翌月に開催されるなど、数々の壁を乗り越えてきた彼等の一筋縄ではいかない道程が、当の本人達は災難だったと思うけれど、客観視すると、とても良いドラマを生み出している。

何故なら、自身過去最大規模の会場でのワンマンライブの後に、700人キャパのライブハウスで演奏するなんて、めちゃくちゃカッコ良いじゃないか。

『ALXD』発売時に行われたタワレコインストアや、現在のツアーで狭い箱でのライブを開催している中でも、彼等は「広いところでもやりたいし、狭い箱でもやり続けたい」と言っている。

広い会場でファイナルを迎えて、また狭いライブハウスに戻ってくるなんて、こんな最高なことはない。当人達には本当に申し訳ないけれど、さすが[Alexandros]だなぁと感心してしまうほどだ。
 
そして、初日の後は、2ヶ月後の幕張ファイナルで観よう、とライブ前に思っていたのだが、ライブ終了後、”これはもっと観ておかなければならないツアーだ”、と確信し、私はその1週間後の金沢から、新潟、名古屋、大阪と、各地を
駆け巡った。
 
各地でのライブは、本当に素晴らしいものばかりだった。それぞれの会場で、日によってお客さんの盛り上がり方も違い、何よりメンバー自身、ワンマンツアーが久し振りということで、2時間半、全て自分達の曲が演れる事に、日々喜びを隠し切れていなかった。

まだリリースされていなかったにも関わらず、各地での「Girl A」の盛り上がりが尋常ではなかったし、 ライブを重ねる毎に楽曲が成長していき、初日に観た時とは全く別物になっていた。まるで、何かが宿ったかのようにしっかりと”魅せ場”が出来、メンバーもその”魅せ場”に集中させている様子が見え、メリハリのある演奏になっていた。

特にイントロと、この楽曲の最大のポイントである、間奏の部分。間奏では、メンバーのグルーヴが最大に放たれ、これぞバンドグルーヴ、かのように、一体化している。曲が彼等を動かしているかの様に、此処でしか産まれないモノが出来ていた。それは本当に生のライブでしか味わえない感覚で、感動と躍動のステージだった。この瞬間を、目と耳に刻めて、本当に良かったと心から思えた。

私は、こういった、人間力溢れる生ならではのライブを観たくて、現場に足を運ぶと言っても過言ではない。今となっては、YouTube、SNSが発達し、どこにいてもライブ映像を観る術はたくさんある。でも、私は、その人達が生きていて、活動していて、生で観れるチャンスがあるのなら、その場所でしか観ることが出来ないその一瞬を、心の叫びを、しっかりと自分の目と耳で、逃さずに観ておきたい、そう思う。

それが今回のツアー「ご馳走にありつかせていただきます」だ。

彼等は毎夜、最高のご馳走にありつくために、自分自身と闘い、最高のライブを更新し続けている。ファイナルの幕張公演は即日SOLD OUT。彼等の夢の道程の途中である史上最大規模のワンマンが、今からとても楽しみである。
 
 
そして、初回限定盤付属DVDの代々木公園フリーライブ映像でも少し映っていた、世界一のCDショップ、タワーレコード渋谷店では『Girl A』を1F正面にて大展開中!!
 
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世界一のCDショップが、世界一のバンドを大展開し、応援し続けるって本当に素晴らしいことです。12/2の発売日にはメンバーがお店に訪れ、写真はもちろん、たくさんの場所にサインを残しています。
 
 
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そして、現在彼等がコラボしているオーディオテクニカの重低音ヘッドフォン「SOLID BASS」シリーズで、店頭にて『Girl A』が試聴出来ます。
 
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是非見に行って、試聴もしてみて下さいね!
 
 
そして最後に。

[Alexandros]はこれからも、常に”最高を更新”していくし、どんな壁があっても”乗り越えて”いきます。その確信に満ちた道程を、私はこれからもずっと、追いかけていこうと思います。
 
 
 
長くなりましたが、最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

古田琴美

BIO
タワーレコード渋谷店に2003.4月〜2015.7月まで勤務していました。
Twitter:http://twitter.com/kotomifuruta