これぞロックン・ロールとでも言うべき4人組のバンド、hot springをご存知だろうか？彼らはシャーベッツの浅井健一氏率いるセクシー・ストーンズ・レコーズの若手であり、ライブパフォーマンスに定評があるそうだ。そんな前評判を聞いて、先日のミナミ･ホイールのライブを観たのだが、一発でKOされてしまった。ロックン・ロールの申し子と言わんばかりの聴き手を圧倒する演奏と、ブルー・ハーツの甲本ヒロト氏よろしくの過激なパフォーマンス・・・どれを取ってもロック好きの心を掴むには、もってこいのライブであったのだ。

 

今回紹介するミニアルバム「VOID」はライブの勢いそのままに、ミッシェルガン・エレファントやブルーハーツが衝突したような作品。映画から影響が伺えそうな、『燃え上がるライ麦畑』なんてカッコいい歌詞があると思えば、『電気ストーブ』などブルーハーツが歌いそうな歌詞もある。それらの言葉をボーカルが放ち、爆裂するかのようなサウンドが突進してきて、お互い譲ろうともしないスリルがある。

 

そんな泥臭いほど、真っ直ぐなロックン・ロールを鳴らす彼らだが、バンド名のhot springは温泉という意で、地元大分への愛着は隠さないという可愛らしい一面もある（笑）。そして今作は今回のライブで感じた彼らの気迫がそのまま詰まっている。ロックン・ロールに対する揺ぎ無い信頼感。これが彼らの原動力であり、このアルバムの最も素晴らしい所ではないだろうか。





追伸：BELONGのプロモーションビデオが完成しました。チャップリンの時代のようなレトロ感を目指して作ってます。興味のある方は見てみてください。(http://www.youtube.com/watch?v=7ZXRv6br1yI&feature=plcp)