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the chef cooks me 「門の中」

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the chef cooks me -LINK-

オフィシャルサイト(JP)
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古田琴美─2012.10.21─

後藤さんに引き続き、私も the chef cooks meのライブ会場限定CD『門の中』をレコメンドさせて頂きます。
 
4曲1000円。しかもライブ会場でしか買えないなんて、もうライブに行くしかないじゃないか!という焦りの気持ちにさせてくれた今回のニュースに、私は心を踊らせていました。
 
何よりシェフがコンスタントにでも作品を発表してくれていることが素直に嬉しいし、今作は改めて「やっぱりシェフが出す音は好きだなぁ。」と、思える内容でした。

『門の中』と題して、曲全てに"門構え"が入っているところも面白い。ネーミングセンスから私好みなのですが、vo.シモリョー氏の歌声と、キラキラとした唯一無二のメロディが、たまらなく良いのです。

たとえ闇の中に居たとしても、シェフが一音を鳴らすことによって、目の前の景色が瞬く間に変わっていく。本当に素晴らしい。

そして、今作では only in dreams から『東京LIFE』をリリースした"岩崎愛さん"(M-2「閃きの人」。愛さんと、シモリョー氏の掛け合いがとても心地良くて、幸せになれます。作詞は愛さん。とても好き)。

Riddim Saunter解散後、メンバーの佐藤寛&古川太一氏による新ユニット"KONCOS"(M-3「間の季節」。リディムではコーラスだった佐藤寛氏がボーカルをとり、シモリョー氏との掛け合い!めちゃくちゃ良い。KONCOS新作は10/23(火)に店頭入荷します!)が参加!
 
ラストの"門の中"は、シモリョー氏の心の隙間がみれます。寝る前に聴きたい1曲。
 
私にとって、大好きな要素がたくさん詰まっていてたまらない1枚。

しかも1枚1枚手作りなので、ジャケットもメンバーさんで手折り!
 
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こんなに愛が詰まったCD、シェフがもともと好きな人や、アジカンがきっかけでシェフを知った人、「何かの"きっかけ"でシェフを知った全ての人」に手に取って欲しいなぁと心から思います!

10/28(日)千葉県 横田ファームにて行われる、『わ を ん』という、「農業と音楽を同じ空間で味わえる」イベントへ是非!http://wawon.me
 
 
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その他のライブは、シェフのオフィシャルHPをご覧下さいね!

是非、この素晴らしい4曲を手に入れて、幸せな気持ちになって下さい!
 

古田琴美

BIO
タワーレコード渋谷店に2003.4月〜2015.7月まで勤務していました。
Twitter:http://twitter.com/kotomifuruta

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後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)─2012.10.10─

the chef cooks meは彼らのキャリアの中でも最も輝かしい時代に突入しようとしているのだと思う。

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だけれども、そのバンドの黄金期が必ずしも世間的なセールスとイコールにならないということが、ポップミュージックの難しさであり残酷さであると思う。俺は、例えば、好きなバンドがもの凄い楽曲をリリースしているのに世間的な評価が低い場合、率直に悔しいと思う。本人よりも悔しがっている場合もあると思う。

『Pascal and Electus』という楽曲が収録された7インチをFLAKE RECORDSで聴いたとき、俺は本当に驚いた。the chef cooks meのCDは何枚か持っていたけど、俺が聴き流してしまっていた魅力がそこにはあって、“今更ですまん”という気持ちも抱えながら、最高だなと思った。この曲はもっと多くのひとに聴かれるべきだなと強烈に思った。それで連絡を取って、NANO-MUGENのコンピにも参加してもらった。

今回のEP『門の中』も素晴らしい。独特なセンスが炸裂している。迷いや煮え切らなさ、ややこしい自意識や、ささやかな希望や、自信と手応えや、様々な感情がこんがらがって、最終的にカラフルなポップさを纏ってアウトプットされている。楽しい音像だけど、やっぱり哀愁をどこかに抱えた音楽だと思う。泣きながら踊る、みたいな音楽だと思う。

ライブ会場でしか買えないというのも良いなと思う。首謀者のシモリョーは、この時代に音源をリリースするということについて、しっかりと考えているのだと思う。是非、彼らのライブを観に行って、手にしてもらいたい。(オススメライブ→http://wawon.me/

そして、来年リリースされるであろう彼らの新しいアルバムを楽しみにしていて欲しい。今の彼らは、狭いライブハウスも良いけれど、恵比寿のリキッドルームのようなキャパシティの箱が映えると思う。もう少し大きくても良い。だから、そこに観客が集って欲しいと思う。出し惜しみのないシュチュエーションで鳴って欲しいと願う。

the chef cooks me。素晴らしい、と、断言します。バンドなんて、一瞬の火花みたいなものです。見逃さないように。


『門の中』
1.適当な闇/the chef cooks me
2.閃きの人/the chef cooks meと岩崎愛
3.間の季節/the chef cooks meとKONCOS
4.門の中/the chef cooks me
(1,000円 / 数量限定 / 10/6より販売開始)

後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)

Web
http://asiankung-fu.com

BIO
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのメンバー。
THE FUTURE TIMES編集長。
最近、アイスコーヒーをガブ飲みすると屁が臭くなることを発見しました。