ある日Twitterをやっていると、鳥取にストロークスとビートルズから影響を受けたロックバンドがいるらしいとの情報が入り、まさかと思って音源を聴いてみたがこれは驚いた。田舎にこんなクールなバンドがいるのかと。彼らの名はLong Tall Sally。鳥取を拠点に活動するインディーロックバンドだ。「ぶっちゃけ田舎にはいいバンドなんていねぇよ。」って思っているそこのアナタ、まず音源を聴いて判断して頂きたい。 





ビートルズの知る人ぞ知るカバー曲『Long Tall Sally』からバンド名を付け、自らも『ビートルズのホワイトアルバムのようなバンド』でありたいと語っているように、彼らのビートルズ愛は半端ではない。かの名盤がそうであったように、彼らもバラードにメロウなミドルテンポの曲、アッパーなパンクチューン、そしてロックン・ロールまでレパートリーが幅広い。そして何よりもカッコイイのが、クールなイメージをマシンガンのように乱打させる歌詞にある。英語と日本語が入り混じり、「コーラ」や「リボルバー」などの言葉でイメージを掻き立てる。英語の流れるような節回しで日本語と英語を違和感なく繋げているのは見事で、それを最大限に活かしたのが『Kingdom Dinner Shoot』という曲の歌詞だ。

 

 

「甘いコーンスープで腹満たしたKate&Moss　On Tuesday.アフターはアイスクリーム

 

She got e-mail.またRemailにデコって甘いフリしてる」

 

 

ラップのように韻を踏んでおり、洗練された印象すら受ける。最近のミュージシャンでこんな器用な事を出来る人はなかなかいないと思う。そんな斬新かつビートルズ譲りのポップなメロディーも奏でる彼らの音楽は、洋楽インディーロック好きにも、はたまた夙川ボーイズのような邦楽が好きな人にもオススメしたい。

 

 

 

追伸：自分のプロフィールにある「I did it my way シナトラくらい揺るぎなくは言えないが」というくだりは、彼らの『My way』という曲の歌詞からもらってます。これも名曲なので、是非聴いてみてください。


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