oid_logo

icon_mailmagazine
HOME » RECOMMENDS » 永野亮 「はじめよう」

icon RECOMMENDS

永野亮 「はじめよう」

RECOMMENDER

永野亮 -LINK-

オフィシャルサイト(JP)
RECOMMENDER
古溪一道─2012.6. 9─


今回のレコメンドは、永野亮『はじめよう』です。
 
ご存知の方も多いと思いますが、永野さんはAPOGEEのヴォーカル&ギターでもあり、TOYOTAや資生堂、docomo、富士通などのCM音楽も手がけているので(サムソナイトのCMでは本人も登場していました)、その声を聞いたことがある人はきっと多いと思います。そんな永野さんのソロ・デビュー・アルバム。APOGEEとはひと味違った、アコースティックな手触りのする素晴らしい作品です。
 
このアルバムは、こういったWEBでのレコメンドに最適な作品でもあります。それは、まず、素晴らしいMVをすぐに観てもらえて、その世界を感じてもらえるからです。
まずはこのMVを観てください。
 
「つながるのうた」



めちゃめちゃ可愛らしくてユーモアもあって素敵なMVです。逆光の光が綺麗です。

 
もうひとつ。「はじめよう」



もうこれはアイデアの勝利のようなMVです。アナログな手法が最高です。
 
 
この2本のMVの更にいいところは、続編というか裏バージョン(タネあかし)もあるところ。
 
まずは、「はじめよう」の裏バージョン(必ず、上の正バージョンを先に観てから観たほうがより楽しめます)。


 

そして、これは絶対観て欲しい、「”もっと” つながるのうた」
http://www.robot.co.jp/tunagaru/

個人的に上半期のベストMVです。「つながってる」ことの楽しさを改めて感じさせてくれる特別バージョンです。
 
 
この一連のMV群だけでも、永野さんの音世界を感じ取ってもらえると思います。独特の声、「1234」のころのFeistにも通じるポップさ、ユーモア、そして、例えて言えば「セサミストリート」のような欧米の「みんなのうた」的なメロディの親しみやすさ(時折入る子供たちのコーラスによるところも大きいと思います)。
 
M7の「あらしのよる」では、以前にもレコメンドで紹介されていて、oid編集長との「LOST」でのデュエットでも知られるYeYeが、素敵な歌声(いつもより大人っぽく感じました)を聴かせてくれています。名曲。YeYeの世界にも通じるものを感じていたので納得のコラボレーションです。
 
「アコースティック」という形容詞を使うとき、自分は「温度(体温)」や「やわらかさ」や「光(陽の光だったりロウソクの光だったり)」といったイメージを思い出します。このアルバムはまさのそのアコースティックの魅力が詰まった名盤だと思います。そして、アルバムの中では異色な雰囲気を出している最後の曲でのラフで生々しいエレクトリック・ギターでの弾き語りが、何かをはじめるときの希望や喜びだけじゃなく、不安な気持ちの揺れを歌ってるようで、アルバム全体のふわっとした感覚をぴしっと心地よく締めているかのように響いているのがとても好きです。
これからの、ジメジメした梅雨の時期が苦手な人は、このアルバムでそのジメジメ感をしばし忘れてみるのもいいのではないかと思います。配信限定のアルバム『うたう ながの ギター』(よりシンプルな弾き語りのカヴァー・アルバムです)も強くリコメンドしておきます。永野さんの声が堪能出来ます。
 
 
最後に、冒頭でも書きましたが、永野さんはAPOGEEのヴォーカル&ギターでもあります。このバンドもおススメです。APOGEEも凝ったMVを作ってきたアーティストです(例えば、コレコレ 等々)。知性のあるポップ・ミュージックが好きな人はぜひチェックしてみてください。
 

古溪一道

Web
http://kazumichikokei.tumblr.com/

BIO
主に音楽関係の写真を撮っているフォトグラファーをやっています。音楽と同じくらいフットボールも大好きです。Twitterアカウントはhttp://twitter.com/k_kokeiです。

RECOMMENDER
古田琴美─2012.6.12─

今回ご紹介するのは、フォトグラファーの古溪さんもレコメンド記事で紹介していた、APOGEEのVo&Gt 永野亮さんによるソロデビューアルバム!

あまりにも良いアルバムなので、私もレコメンドしたくなった1枚です。

APOGEEとはまた違った一面を魅せるメロディは、プレイボタンを押して、1曲目の"in seconds"を聴けば瞭然。キラキラとしたメロディに、透き通る歌声。私は、すぐに"永野 亮"というアーティストの世界に惹き込まれました。

最近、改めて"歌"について考えていて、楽器のひとつである、"声"に注目しています。

たくさんの表現者がいる中で、最終的に"歌声のみ"でひとを魅了するアーティストは、どれだけいるでしょうか。もちろん、バンドを組み、演奏しながら感情を表現しているひともいます。そんなひとたちが、全部を削ぎ落としてひとりになった時に、どの様に自分を表していくのか、今、非常に興味があります。それは、経歴を積み重ねて出てくるモノもあるし、元々持っている才能が開花することもあるでしょう。でも、今、"必要な表現"というのは、ひとの心を奥底から"安心させる"ことではないだろうかと思います。

伝えたくても、伝わらなくては意味がない。そんな中、"永野亮"という表現者は、私を惹き込んだアーティストのひとりなのです。

私は実際、お店で試聴して、結果、購入しました。

購入した理由のひとつに、私の大好きなアーティストである、"阿部芙蓉美"さん(M-6"どんないろ")と、"YeYe"さん(M-7"あらしのよる")がvo.で参加していて、その楽曲がまた素晴らしいということ。好きなアーティストが参加している作品って、本家のアーティストの創るものも絶対良いだろうなという確信があります。

お互いの音楽に刺激を受けたり、敬愛したりする関係ってとても良いなぁと思うし、一緒にやることによって、ひとりでは表現しきれない、素晴らしい化学反応が起きます。

たくさんの音楽が溢れる中で、私はこれからも、素敵なひとや、メロディに出会っていきたいなと思った1枚でした。

更に、ワンマンライブ開催に、阿部芙蓉美さん、YeYeさんが参加されるなんて夢の様!

詳細はHPをチェックしてみて下さい!


先日、阿部芙蓉美さんのライブも初めて拝見させて頂いたのですが、もう本当に素晴らしかったです。MC含め、彼女の息を吐く声、全てが、"音"として鳴っていました。こんなアーティスト、他に居ない。

永野さんはじめ、"唯一無二"な声を持つアーティスト、私は大好きです。


タワレコ渋谷店では、今作をこの様に展開中!

nagano.jpg

是非一度試聴してみてくださいね*
 

古田琴美

BIO
タワーレコード渋谷店に2003.4月〜2015.7月まで勤務していました。
Twitter:http://twitter.com/kotomifuruta