ライター/編集者。洋楽誌CROSSBEAT、音楽サイトMikikiを経て、現在はフリーランスとしてRolling Stone Japanを中心に活動。若林恵(黒鳥社)との音楽配信番組「blkswn jukebox」、後藤正文(ASIAN KING-FU GENERATION)がホストを務めるポッドキャスト番組『APPLE VINEGAR -Music+TALK-』にレギュラー出演中。編書に『Jazz The New Chapter』など。
2025年、今年リリースされたアルバムを中心にアーティストや音楽関係者にベストアルバムを選んでいただきました。

「カトパコ」ことCA7RIEL & Paco AmorosoやFeidの来日もあり、ラテン音楽の盛り上がりが身近に感じられた2025年。カロルGがルーツを深掘りした『Tropicoqueta』は、歴史や伝統を学ぶことの意味を再認識させられるアルバムでした。「努力の人」としての素顔を捉えたNetflixドキュメンタリー『カロルG:マニャーナ・セラ・ボニート』、書籍『ゼロから分かる!ラテン音楽入門』(監修/伊藤嘉章・岡本郁生)もおすすめ。
韓国のウ・ヒジュン(huijun woo)は、ディスクユニオンの「ムキムキマンマンス以来の衝撃!?」という紹介文をきっかけにハマり、ライターの山本大地さんによるテキストで理解を深めています。韓国といえばここ数年、心の拠り所にしてきたJeon Jin Heeにインタビューできたのは光栄でした。あと『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』の「GOLDEN」も年末になって鬼リピしてます。
キセル『観天望気』は年輪を重ねたからこそのブレイクスルーでありながら、成熟と呼ぶにはあまりにも瑞々しい傑作。数字やトレンドに振り回されがちな時代に、ここまで豊潤でマイペースな音楽を聴くことができるのは幸せです。レコードで聴くといっそう素晴らしい。
2025年を振り返って、真っ先に思い浮かぶのは政治や社会のこと。来年の今頃もどうにか、バカにはバカと物申せる世の中であってほしい。個人的には40歳を迎えることにビビりつつ(不惑とは?)新たなチャレンジも控えており日々精進していくつもりです。
今年もベストライヴ10本を選びました。一番鳥肌が立ったのは、オアシス東京ドーム公演でアジカンが巻き起こした大合唱(当日の裏話を後藤さんに伺ったAPPLE VINEGARポッドキャストep.163もぜひ)。Fountains Of Wayne、Faraquet、Cloudberry Jam、Swan Diveなど今後観るのは不可能と思われたバンドの来日にも涙しました。

ライター/編集者。洋楽誌CROSSBEAT、音楽サイトMikikiを経て、現在はフリーランスとしてRolling Stone Japanを中心に活動。若林恵(黒鳥社)との音楽配信番組「blkswn jukebox」、後藤正文(ASIAN KING-FU GENERATION)がホストを務めるポッドキャスト番組『APPLE VINEGAR -Music+TALK-』にレギュラー出演中。編書に『Jazz The New Chapter』など。