「Almost there」 - GRAPEVINE

「歌にして饂飩食わしたる」このアルバムに先駆けて配信された「雀の子」の一節ですが、そんな曲は今まで聴いたことなかったし、（リスペクトの意味を込めて）かなりの問題作だなと思いました。そんな曲が入っているアルバムはやはりGRAPEVINE節炸裂。バインお得意の美メロソングもあれば、「雀の子」に続くびっくり曲も詰まっていて、刺激だらけの1枚でした。

「EVERYTHING HARMONY」 - The Lemon Twigs

The Lemon Twigsはデビュー当時から大好きなのですが、今回も素晴らしかったです。Good Musicとはこういうことなんだなっていう曲がたくさん収録されています。一聴すると５０年以上前の音のように聞こえますが、このサウンドを２０代半ばの兄弟が奏でているのが素敵。澄んだ歌声、良い音・・・ぜひLPで聞くことをおすすめします。

「DISTANCES」 - odol

ついつい忘れがちですが、時間は有限で、命にも限りがある。
だからこそ何気ない日常を大切にしたい・・・そんな日々に寄り添ってくれる1枚。
何もない時だからこそ、このアルバムを聞いて、何もないことに幸せを感じたいなと思いました。
特に「幸せ？」と「幽霊」の歌詞にはっとさせられました。

「GUTS」 - Olivia Rodrigo

ここにきて90’S を彷彿とさせるAlternativeなロックなサウンドでくるとは思わなかったのでとても新鮮でした。GRAPEVINEと同じく一聴していい意味で裏切られたアルバム。
オルタナロックはOlivia Rodrigoにとても合っていて「GUTS」に収録されている曲たちはどんな風に変化するのか、ライブがみたくなりました。That DogやLiz Phair、The Breedersが大好きだったので、久々に流れで聴いたりしたのも楽しかったです。

「With a Hammer」 - Yaeji

かわいいハンマーを持って怒りを音色で表現しポップな音楽に変える。戦うだけでなく愛嬌があってこういう立ち振る舞いをしたいなと思う内容でした。音楽、アートワークすべて含めてとにかくYaejiのセンスが大好きです。今作も英語と韓国語の歌詞が混じりあって彼女らしさ全開！集中してまるっと聞ききたい作品です。

「JAVELIN」 - Sufjan Stevens

Sufjan Stevensもいつも新しい発見のあるアーティスト。
現実を見つめながら未来に期待をもちつつ、ぼんやりしている時にぴったりな気がします。
考え事をすると落ちこむではなく、考え事をした上で「どうにかなるさ」と背中を押してくれるような1枚です。

「THE LAND IS INHOSPITABLE AND SO ARE WE」 - MITSKI

「Puberty 2」でMITSKIの存在を知り、そこからずっと大好きなアーティスト。
一聴しただけですぐにMITSKIとわかる彼女の低音ボイスがとにかく落ち着くので１日の締めくくりに聞くことが多かった作品です。今まで以上に美しくて愛を感じます。

「For That Beautiful Feeling」 - The Chemical Brothers

今年はベテランアーティストの作品が本当によかった１年だった気がします。CHEMICAL BROTHRSもその一つ。いつもいつも第一線にいるThe Chemical Brothersが鳴らす音はいつも新鮮。プレイすると没頭できるし、頭が真っ白になる。現実世界から逃避させてくれるような作品です。

「GOLDEN」 - Jung Kook

JUNG KOOKの歌唱力をこれでもかー！と見せつけた1枚。数々の豪華なフィーチャリングアーティストもさることながらK-POPの枠を超えたワールドワイドなポップスアルバム。１曲１曲ワクワクが止まりません。ただただかっこいいの一言です。

「 異空-IZORA-」 - BUCK-TICK

平和を願うこと、そして自分らしく生きること＝櫻井敦司さんの願いを込めた歌詞とヘビーだったり心地良い旋律を持つサウンドが創り出すアルバムの世界観は、３５周年を迎えても挑戦し続け、最高を更新する証。2023は悲しいニュースもありましたが、これからのBUCK-TICKも応援しつつずっと伝え続けたい最高の1枚です。