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INTERVIEW

2023年 ベストアルバム

2023年、今年リリースされたアルバムを中心にアーティストや音楽関係者にベストアルバムを選んでいただきました。

(2023.12.25)

The Best Albums of 2023

佐野 史紀
(SOFTTOUCH)
「Western Cum」 - Cory Hanson

複数のギターが織りなすハーモニや手癖とダブルチョーキングの荒々しさ、
一転、ボーカルパートのインサートにより歌物カントリーへと変容。シーンごとに何が鳴っているか明確なサウンド。力強さと繊細さ2023年のギターロックにおける地平。

「DRIVING」 - Sam Wilkes

新鮮な響きを持ったアルペジオ群、低音をキープしてその上位ハーモニーをひたすら展開させる古典コードプログレッシブ、ピッチとタイム間のストレッチ処理、隅々までパーソナルな管理のもと制作されたのでしょうか?
心地よいです。

「Gutless」 - sinker

ーあなたの大切なものは何ですか。ー
何だろうなぁ。いくつもあります。
他者との接点、仲間、プライベートな情動&従業意識
本作を聴くたび、繰り返す自問と自答。素敵な作品。

「アリカ」 - Ah ieba koh-iu.

たどしくも瑞々しい、走り出すバンドが持っている独特なドライヴとその衝動、
己の表現と表出、憧れ、ギター、応答する豊かな感受性、
詰め込んだ夢・願い・祈り、そして既視感

「Crépuscule I & II」 - Tujiko Noriko

intelligence・unisex・borderless.
塊り、響きの塊りが時間軸を乗り越えてゆく
グローバリズムは何を吸収し、何を産み落とすのか
共同体と市場と国家、毎日

「Why Would I Watch」 - Hot Mulligan

ハイボルテージ。毎度鳴ってますね、sing along please!!
あと、内省的な控えめ楽曲も好きだったりします。
元気がでます。

「O Monolith」 - Squid

UKインディ、脈々と続きますね。
基本サイケているようで数理的、Mathあり、様式美でもある。
玉蟲色かつど真ん中、格好良い。

「Erotomania」 - Rest Ashore

メロウボルテージ。唸り上げてますね。
適度に歪んだハムバッカーピックアップギターによる濁る直前の不協と協和音の反復が 素敵に響きます。

「未来」 - 突然少年

突然少年の現在地、
バンドの魅力が克明に記録されている。
特に、大武茜一郎君の歌唱がとても素敵。
しゃくり上がり滑らかに耳に残る言葉は、艶々しく極めて素朴。

「New Neighbors」 - Homecomings

この静的なアプローチが聞き手の情動に語りかける情報量は多く、
抑圧してきた感情が解放され、精神が浄化されるように作用する。
理性のギターロック

佐野 史紀
(SOFTTOUCH)
SOFTTOUCH 佐野 史紀
WEB
BIO

1976年生まれ、SOFTTOUCHとBEDTOWNのボーカルとギターを担当。
2018年9月にアルバム「リビルド」2019年10月にシングル「自由意志」をリリース。

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