世の中で通底している価値観というのは、善いということ、それを実行することを結びつけ、それをしない人を非難する。また、何か悪いということ、それを実行してはいけないということを結びつけ、それをした人を非難する。
そのことを不思議に感じている。

　ロックは海外で誕生した。
日本人としてそれを表現するということを考えながら活動している。
模倣しないとその世界を鳴らせないようなら、日本のロックの存在価値はどこにあるのか。
若いうちに模倣することはよいことだと思いつつ、自身は、踏襲しなくともその世界を鳴らすことのできるようなロックを地道に目指す。僕らにしかできない音楽を。

僕らのやろうとしていることも所詮、はかない抗いの一つにすぎないのかもしれない。
そこに更に加わってくれる仲間が現れ、輪が広がることを、祈ってやまない。