INTERVIEW2021年、今年リリースされたアルバムを中心にアーティストや音楽関係者にベストアルバムを選んでいただきました。
今年の自分は、vinyl元年でした。昨年海の町に拠点を移して、レコードプレーヤーを買い、中古レコード屋で探す。レアモノとかじゃなく、今まではCDで聴いていたり、最近はサブスクで聴いていた学生時代に購入したアルバムを数百円で。学生のころ聞いていた時は、除去したくて仕方がなかったレコード盤のノイズが、むしろ今は心地いい！むしろノイズが無くちゃダメだ！
音楽を聴くということより、音楽を所有するという気持ちよさが、新たに僕の人生に彩を与えてくれた1年でした。
なので、2021年の僕のベストアルバムは、過去作含め今年リリースされたアナログ盤が７枚！なので、王道ばっかりなのですが、お許しください。
ユキヒロさんの復活を祈念して！！とてつもなくオシャレなあの頃の感じが、とても気持ちいいです。
サザンの旧作は、中古レコード屋さんで見つけたら買って楽しんだ1年。そんな中で今年出た新作は、桑田さんの王道の突き抜け感が、聴くたびに背中を押して貰えるのです。
春の大阪ライブ２daysを２days観に行って、夏のフジロック観て、今やボクは平沢進沼にハマってしまいました。今年1番聴いたアルバム。学生時代に聴いていた頃から30年近くたって、むしろ時代の方がやっと彼に追いついたんじゃ無いだろうか。
今年1番刺激を受けた映画。僕が洋楽のカッコよさについて概念が一変させられた映画。このカッコよさの再定義については、語り出すと長くなるので（笑）、まだ観てない方は観てください。アルバム自体は今年リリースじゃ無いので、リンクは今年出たばかりのBlu-rayで！
“多分２３歳”の頃に、1番CDで聴いてたアルバム。このアルバム聴いてなかったら、あのバブル期の人生はきっと変わっていた。それがアナログ盤で再発。ジャケットがかっこいい。僕の永遠のアイドルです。
僕がコメントしちゃだめな名盤なので、コメントできません。アナログ盤で改めて聴いて、A面からB面にひっくり返す“手間”がアルバムの世界観を形作っているんだと再実感！
今年唯一買ったCD。天才・坂口恭平のジャケットが欲しくて。
今年４５周年のムーンライダーズのライブアルバム。近年の中では、特に鈴木慶一さんのボーカルがすごくイキイキとしている名盤。休止からの復活からのニューアルバムはまもなく発売かな！とてもとても楽しみなのです。
Gotchのアルバム、レコード盤で聴くと、その優しさがとてもとても際立って聴こえてくる。2022年にアジカンの発売されるであろうニューアルバムも、とてもとても楽しみなのです。
3年前、僕がマネジメントしてたのですが、色々うまくいかなくて僕が離れて数年。今年TikTokでブレイクついにしてしまったmeiyo。あの頃、僕が感じた彼の才能が知れ渡ってくれて、とてもとても嬉しいです。 天才なんだから、どんどん活躍しちゃってください。
バラエティプロデューサー/文化資源学研究者
千葉県出身。東京大学文学部西洋史学科卒業後、1994年にTBSテレビに入社。「さんまのスーパーからくりTV」「中居正広の金曜日のスマたちへ」「EXILE魂」「オトナの！」など主にバラエティ番組の企画制作をしながら、2009年ネット動画配信会社goomoを設立。2016年TBSを退社。
映画『げんげ』監督、音楽フェスティバル開催、アプリ制作、舞台演出、「ACC CMフェスティバル」インタラクティブ部門審査員(2014,15年）、SBP高校生交流フェア審査員(2017年〜）、その他多種多様なメディアビジネスをプロデュース。現在、東京大学大学院博士課程にて文化資源学を研究中。
著書：小説『AP』『仕事人生あんちょこ辞典』『読書をプロデュース』『最速で身につく世界史』『最速で身につく日本史』『なぜ僕らはこんなにも働くのだろうか』『人生が変わるすごい「地理」』『運の技術』『出世のススメ』他多数。週間プレイボーイにて映画対談連載中、メルマガDIVERSE配信中。
