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(2020.12.24)

2020年ベストアルバム

2020年、今年リリースされたアルバムを中心にアーティストや音楽関係者にベストアルバムを選んでいただきました。

今年前半はコロナの影響で、レコードショップにほとんど行けなかったので、通販で世界中のお店から買っていた。後半は逆に例年にない怒涛のリリースラッシュで、毎週のようにお店、通販共に買っていた気がします。まあ、結局コロナでも買う量は変わって無い(笑)

どうしても直近に買ったものの印象が強いのですが、前半で印象が強いのはSports Team。
ジャケがPavementぽいなぁと思って1曲視聴したら正にそれっぽい。最近の新人の中ではメロディセンスと壊れ具合のバランスが絶妙。勢いもあって良いです。アーティストから直に買いました。

Sports Teamのジャケの横に並べたいのが、バスキアアートが印象的なジャケットのThe Strokes。
1度聴いた時は?だったのですが、繰り返し聴き込む度にハマっていきました。タイトル通りこれが『new』な『abnormal』と言うことなのかな。と納得。

3枚目は皆が大好きなPhoebe Bridgers.
正直自分にはこの人の今迄の作品はハマらなかったんですが、今作はばっちりハマりました。

そんなPhoebe BridgersのプロデュースをしているEthan Gruskaのソロも実はひっそり出ていて、 そっちも良かったのですが、4枚目は更に無名なMarker Starlingを。
シンガーソングライターのアルバムながら、プロデュースが何とsean o'hagan!
派手さはないですが、SOFT ROCKなアレンジが良くて聴き入ってしまいます。

今年、やたらとポストパンクと言うキーワードで紹介されるバンドが多かった中で、一番良かったのがアルゼンチンのLas kellies。正にESGって感じで、こんな曲がかかるクラブがあったらなぁと。

その流れで6枚目はA Certain Ratioを。今までの作品は数枚しか聴いたこと無かったのですが、意外と多作な彼ら。今作は12年ぶりの新作らしいです。内容、かなりカッコいいです。これぞポストパンクの進化形という感じ。今年1月に来日してたらしく、『yo yo gi』なんて曲もあったりして。特にA5は名曲。

毎年注目しているオーストラリアからはBananagunを。B1をYouTubeか何かで見つけ、何処にも売って無かったので本人達から購入。Tame Imparaとは違った流れにいるグループで、アフロ、ラテン、サイケを混ぜた多国籍インディーロックという感じ。
届いたレコードは南国からなのか、グニャグニャに曲がってて聴けなかったのですが、後にアメリカリリースされて何とか聴けました。

12月ぎりぎりに発見したのはCEROでは無く、CARO(笑)。
イギリスのトリオのデビュー作。一曲聴いて惚れ込んでしまった。自分としてはLocal Nativesからオーガニックな部分を抜いたイメージ。ボーカルが変で良いです。

Saultは詳細不明なロンドンのグループらしい。
ポストパンクとファンクが引き合いに出されていますが、自分のイメージは現代のBLACK JAZZという感じ。もろGIL SCOTT-HERONな曲があったりしてどの曲もかっこいい。今年2枚アルバムを出していて、アフロ色が弱いこっちの方が好き。

最後は渋めを。中古レコード店でかかっていて、70年のシンガーソングライターの作品と思って尋ねたらこのアルバムでした。2020年の歴とした新譜。一人ですべての楽器をこなす宅録SSW。
恐ろしいほどのセンスの良さです。やはりカナダにはいいSSWが多い。

今年はコロナで見れたライブは一切なし。なかなか寂しい年でした。
そんな中で、リリースされる作品は例年よりかなり多いかったイメージ。作品も良作が多かった!
来年こそはライブに行きたいものです。

加倉 伸也(アイウェア・デザイナー)

加倉 伸也

BIO
アイウェア・デザイナー
アメリカの某アイウェアブランドのデザインに15年携わった後、現在は新たなブランドのデザイナーとして活動。
またファッションブランドやミュージシャンのオリジナルサングラスなど、国内外問わず多数を手掛ける。

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