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(2020.12.29)

2020年ベストアルバム

2020年、今年リリースされたアルバムを中心にアーティストや音楽関係者にベストアルバムを選んでいただきました。

「bitter cassis」 - Kuroyagi

年の中頃はkuroyagiのこの曲を繰り返し聴いていて、彼のフロウに集中することで生活をやりすごしていた、本当に救いだった。何回聴いても飽きず、一回聴くと10回はリピートしてます。井上Y氏作成のジャケット含めブロークンハートでやるせないフィールが最高な曲。(Ryusho)

「broken flowers」 - igrstsk

アルバム全編通して歌詞がとても良くて、それを歌う歌声もとても自然でリアルで最高だと思う。何回も聴いた。特に「ガールズ」が好き。(Ryusho)

「Wednesdays」 - Ryan Adams

最近は12月にリリースされたこの新譜を繰り返し聴いている、一曲目始まった瞬間、完全に今の自分の気分にフィットした感があって感動。二曲目に入って最高傑作だと確信。一枚通して雰囲気が一定でずっと気持ちいい。停止する時、毎度躊躇いが生じるほど。めちゃ良い。(Ryusho)

「The Stone Roses」 - The Stone Roses

これは全然、今年の作品ではないけど再発もあったし選びます。以前から好きで聴いてはいたが、いまいちピントが合っていなかったのか、一度CDも売ってしまってしばらく聴いてなかったthe stone rosesの1stを今年聞き返す機会があり、とても感動し、今はまた買い直し毎日聴いてます。一枚を通してストーリーを勝手にだが想像できる楽しさがあって毎度、神だな、最高だなとか呟きながら、ラスト曲のジャムセッションパートでブチ上がりながら車をカッ飛ばしてます。再結成をおったドキュメンタリーも良かった。最後の「fool's gold」演奏も映像も最高。こんなに多く人が特別な気持ちをもって、愛されていて、何がなんでもライブみたいと人が集まってくる光景が美しかった。
今年も良い作品は沢山あったのだが、なかなか自分の気分にフィットするものがなく、特に気に入って繰り返して聴いたのはこの4枚くらいだった。なので、余計にこの作品達は愛おしい。(Ryusho)

「裸の心(シングル)」 - あいみょん

2020年の5月頃。
わたしは、日本の病院や福祉施設に医療物資を届ける仕事をしていました。得体の知れないウイルスが蔓延した世の中を、気持ちのまったく休まらないまま車を走らせる毎日。
そんな時に、カーラジオから聴こえてくるこの歌を聴くと、なんだかすっと気持ちが安心した。ラジオパーソナリティが、「それでは聞いてください。あいみょんで、裸の心」と紹介するのもなんだか耳馴染みがよくて。
あいみょんて人が裸の心って歌をうたっている世の中は、なんだかまた平和を取り戻せる気がして。
(サイトウダイ)

「THE THIRD SUMMER OF LOVE」 - ラブリーサマーちゃん

時は過ぎて2020年9月。
志村のけんちゃんが死んでしまってから、寂しくてずっとドリフのコントを見返してたら、いつのまにか夏も終わろうとしてた。
新しい情報や知識を自分に取り込もうと思っても全く身に馴染む気配がなくて、そんな中でも前を向いている人たちのことを尊敬しつつも、どこか自分は置いてけぼりな気がして、そういう時に頼ってきたロックも聞けなくなっていた。しかし、このアルバムが発売されて、私は完全にロックンロールを取り戻した感覚になったのだ。
あぁ、なんだ、ロックやっていいんじゃん。ロック聞いていいんじゃん。
そう思わせてくれたのだ。
何にもおしつけがましいことがなくて、アルバムの中を自由に行き来してるこの人の音楽を聴くのが純粋に楽しかったことを、今でもよく覚えている。
(サイトウダイ)

「Go back our home(シングル)」 - THE ティバ


どんな風に過ごしても当たり前のようにくる冬、2020年12月。
世の中が平和な時ほど、時計の針が止まってしまうような事が実際に起きたらどうなるだろうと、ディストピアな妄想に耽ることもよくあった。だけどもほんとに世界が壊れそうになってしまうと、もう何も起きませんようにと願っては、そもそもそんな風になにかを願うことすら躊躇うような毎日を過ごしていた。
そんな時この曲は、今年初めて新しい年を迎える事を希望だと感じさせてくれる音楽だった。
2021年は、なんだかいい事あるといいなって素直に思った。そう思ってもいいんだなって、思わせてくれた曲。(サイトウダイ)

「Marshmallow」 - The Sweet Enoughs

Hiatus Kaiyoteのベーシスト、Paul Bender参加のプロジェクト。
今年の自粛期間中にずっと聴いてました。ライブやスタジオの練習もなくなり、よく行ってた図書館も閉鎖になりどこにも行き場がなくなってしまって、楽器で溢れかえった6畳の部屋でベッドと椅子の間を往復する生活。なんとか窓を開けてこのアルバムをBGMにしていると、5月の温い少し湿った空気でさえも圧迫された胸にスッと風通しを与えてくれました。(豊)

「Elliott Smith: Expanded 25th Anniversary Edition」 - Elliott Smith

今年はあまりにも本当にたくさんのことが起きていて、普段ボーッと過ごしている様な自分でさえも目を当てられない様な辛い出来事も多かった。感情の起伏を煽おるような日々に疲れて始めた中、自分の周りの人間とですら本質的に分かり合えないことに絶望してしまっていました。そんな時に誰かが聴いていたElliot Smithをちゃんと聴いたことなかったなと思って聴きだしたら、いつの間にかふとした瞬間にElliot Smithの声が聴きたくなる様な一年でした。いつ何時でも、ただ側で歌ってくれていました。(豊)

「極彩色の祝祭」 - ROTH BART BARON

コメント:今年はJurassic Boysとして声をかけていただけて、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの対バンツアーに出演するのは通算二度目。ROTH BART BARONの存在をちゃんと認知したのは前回MONO NO AWAREでのZepp 東京に出演させてもらった次の日がちょうど彼らが同じ会場で出演していたからでした。当時最新作だった『けものたちの名前』を聞き、痺れました。なんとかレコードを手に入れてからは毎日の様に針を落とし、表と裏を何度もひっくり返して聴いていました。
今の世の中で、バンドとして、アーティストとして何ができるか、彼らの姿勢にはすごく影響を受けています。
このアルバムの曲たちはそんな彼らの優しさと同時に、僕らを鼓舞する誓いの様な力強さが込められていると思いました。同時代に存在していてよかった。(豊)

Jurassic Boys

Jurassic Boys

WEB
https://jurassics.wixsite.com/jurassicboys
https://twitter.com/JurassicBoys

BIO
様々なシーンが交錯する東京のライブ・シーン、その中でパンクでもなくギター・ポップでもない孤高のスタイルで徐々に知名度を上げてきたJurassic Boysは 2016年に大学のサークルで出会った3人で活動を開始。2018年12月に発売となった7インチ『Christmas Cherry Coke / Way』で本格的にデビュー、高い演奏力 と巧みな情景描写を織り交ぜた歌詞の世界は2001年9月11日以降に失われてしまったアメリカの風景を思い起こさせる。

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