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(2020.12.24)

2020年ベストアルバム

2020年、今年リリースされたアルバムを中心にアーティストや音楽関係者にベストアルバムを選んでいただきました。

2020に入ってからの世界的な環境の激変は、僕が今更細かく言うまでもないので省きますが、能動的にリリースをめっちゃ楽しみにしていて聴いたアーティストと、いわゆるBGM的な、サブスクのプレイリストで知ったものやBGMとしての心地良さを求めて結びついたもの、と自分の中で二極化しているな〜と思いました。特に後者は、窓開けるとかお香焚くのに近いような、空間の一部とか、作業の邪魔をしないとか、そういうものを必然的に求めるので、チルなものやダウンテンポだったりに偏った気がします。また全てニューリリースばかりを追いかけていたわけではないので、2020リリースの中では結果このような感じになりました。
プレイリストは本当に便利で、自分の音楽の聴き方が今までと明らかに変わったと思います。次から次へとレコメンドを流してくれて、絶えず更新してくれて、気に入ったらすぐブックマークできるし。ただ一方的に届けてくれるものを盲目的に聴くだけだと、アーティストのID、カテゴリーや系譜がまったくわからないので、一歩踏み出してググる必要があるというか。(むしろそれすら億劫になっていることが恐ろしい)
レコード屋CD屋で試聴機やポップに助けられてきた世代としては、詳しい人が詳しくオススメしてくれるのはとてもありがたいと思います。久々にCDショップにいくととても楽しい反面、ミュージシャン本人がこんなこと言っていいのかわかりませんが、聴き放題に慣れてしまってレジまで足が伸びないのも正直なところです。悲しい。劇的に便利になっているけれど、フィジカルとデジタルどちらも一長一短あるなあと改めて思います。
選んだ作品については、Fiona Appleはもういいとか悪いとかっていうか、カテゴライズ不能で真似できない感じ。Deftonesはほんとに素晴らしかった。オルタナ最高峰をさらに更新したと思います。OhmsのMVは食らいました。Architectsもオルタナというかメタルだけど、イギリスのバンドだからかどこか品があって好きです。新作が楽しみ。USではThe Weekndがバカ売れしたけど僕はCalvin HarrisとやったOver Nowが好きです。SkullcrusherとPhoebe Bridgersは本当に気持ちよくて、胸が苦しくなる。家でよく聴いてます。
その他トピックは、Smashing Pumpkinsの新譜はとても楽しみにしていたんだけど、ビリーコーガンのソロ色が強くて、良くないとかじゃなくて好みじゃなかった。残念。あと年始にAXで見たBon Iverが素晴らしすぎて圧倒的で、本当に心をえぐられました。2021もいいアルバムとの出会いに期待して、音楽制作にバンバンいそしみたいです。

星野 誠(SOFTTOUCH)

星野 誠

WEB
http://soft-touch.info/

BIO
SOFTTOUCH およびBEDTOWNのドラムス。
2018年、only in dreamsより、後藤正文と井上陽介 (Turntable Films / Subtle Control / Peg&Awl)がプロデュースによるアルバム『リビルド』をリリース、2019年には、シングル「自由意志/ツボミが開くように」をリリースし、配信およびSPM STOREで販売中。

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