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(2020.02.14)

2019年ベストアルバム

2019年、今年リリースされたアルバムを中心にアーティストや音楽関係者にベストアルバムを選んでいただきました。

『i,i』- Bon iver
聴き手と音楽を一対一にしてくれる 先日初めてライブを聴きに行き大衆の中で改めてそれを実感しました 後にない、堪らない体験でした 音像と詩性の溶け合った新しい光を見たアルバム

『The Same but by Different Means』- Yves Jarvis
静謐に淡々としているようで、細かな声の処理や音の配置に偏執的なものをを感じて静かに拳を握りしめました このアルバムの掛け替えのない甘酸っぱさと揺らめき続ける毒気が大好きです

『Dreaming Fully Awake』- Moons
Leonardo Marquesを調べていた時に知ったブラジルのバンド
前作と合わせて聴いています 凡ゆる響きを抱きしめて丁寧に出力しているバンドだなと思いました いつ聴いてもニヤニヤしてしまう 足りなかったピースがひとつ見つかった時の恍惚のようにきらきらしています

『Boa Sorte』- Teago Oliveira
このアルバムもLeonardo Marques関連で知りました
Magloreというブラジルのバンドのボーカリストのソロ作
Moonsを聴いた時も、それ以前のミナスの音楽に対しても日本人の思慕のようなものに近しい感覚がブラジルには特にある気がしています Sombras No verãoという曲に色々な景色が重なってしまって大変です

『Fear Gorta』- Fear Gorta
初めて聴いた時にお腹が痛くなるほど笑いました 気持ち悪くて格好良くて大好きです 傑作、怪作、快作 例え彼の次のアルバムが出るまで30年かかってもずっと待っていたい ずっと聴いて待っていたい人

『Searching The Continuum』- Kurt Rosenwinkel Bandit65
即興演奏に対しての今までにない仕掛けを随所に感じます
Kurt Rosenwinkelの進化、深化の底知れなさに圧倒されました それ以上にこの時間を紡いでゆく3人の眼差しとその焦点に織られる音楽のきめの細かさに感動しました 18分に及ぶIntersteller suiteは名演だと思います 来日したら必ず聴きに行きたいプロジェクトです

『Everywhere at the end of time』- The Caretaker
James Leyland Kirbyによるプロジェクト アルツハイマー病による記憶と意識の混濁について 小さくなってゆく歩幅を慈しむような6部作 初めて聴いた時のことをよく覚えています いつか自分の帰る場所が見える窓のように血のように僕の中で働いています

君島 大空 (シンガーソングライター)

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WEB
HP
https://ohzorafeedback.wixsite.com/hainosokomade
SoundCloud
https://soundcloud.com/ohzorakimishima

BIO
1995年生まれ 日本の音楽家。2014年から活動を始める。
同年からSoundCloudに自身で作詞/作曲/編曲/演奏/歌唱をし多重録音で制作した音源の公開を始める。
2019年 3月13日 自主制作 1st Ep 『午後の反射光』を発表。
4月には初の合奏形態でのライブを敢行。
2019年 7月5日 自主制作 1st Single 『散瞳/花曇』を発表。
2019年 7月27日 FUJI ROCK FESTIVAL "19 ROOKIE A GO-GOに合奏形態で出演。
同年11月には合奏形態で初のツアーを敢行。
2020年1月 Eテレ NHKドキュメンタリー「no art, no life」の主題曲に起用。

ギタリストとして 高井息吹、坂口喜咲、婦人倶楽部、吉澤嘉代子、adieu(上白石萌歌)などのアーティストのライブや録音に参加する一方、劇伴、楽曲提供など様々な分野で活動中。

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