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(2019.12.27)

2019年ベストアルバム

2019年、今年リリースされたアルバムを中心にアーティストや音楽関係者にベストアルバムを選んでいただきました。

『Father of the Bride』- VAMPIRE WEEKEND
今年一番よく聴いたアルバム。今まであまり熱心に聴いてなかったのですが、正直こんなにも良いバンドとは思いませんでした。食わず嫌いを反省。
これはいつも頭から飛ばさずに通して聴いていて、アメリカの音楽図鑑の様なあらゆるタイプの曲に、毎回ワクワクして心躍りっぱなしでした。

『So Kakkoii 宇宙』- 小沢健二
コーネリアスに続いてオザケンも帰ってきた!実に17年ぶりのアルバムは成長しながらも変わらない世界感。物足りなさを感じながらもついつい聴いてしまう。
これも頭から飛ばさずに、私小説を読むように(聴くように)繰り返し良く聴いていました。
そしてこれからも。

『House of Sugar』- Alex G
フォーキーさは変わらないまま、曲としての完成度がいままで一番高いアルバムでした。イントロにもさまざまな仕掛けがあって、聴きこむほど好きになっていきました。

『Forever Turned Around』- Whitney
前作にも増してダウンテンポな曲が多くなったセカンド。どこかで聴いたことあるような感じでありながら、この唯一無二な感じはやはり癖になる。
何気にインスト曲が毎回印象的で、今回もばっちり入ってます。

『Safe And Also No Fear』- Slaughter Beach,Dog
海中のようなブルーの中にぼんやりと浮かぶ、バンドメンバーの姿ジャケに惹かれて、久しぶりのジャケ買い。
エモ・バンドModern Baseballのフロントマン、Jake Ewald によるソロ・バンドらしいです。
90年代のLEMONHEADSを思わせるフォークロックが最高で、華やかさは皆無ながら実に良い曲ぞろいのアルバム。

『Dogrel』- Fontaines D.C.
今年やたらと『POST PUNK』というキーワードで語られたバンドが多かった中で頭一つとびぬけてカッコよかったバンド。
ただ勢いだけでなく、練られたアレンジと演奏からは本家POST PUNKの数々のバンドが見え隠れして嬉しくなった。今一番ライブが見たい新人バンドかも。

『i,i』- Bon Iver
前作の延長線にある音ながらも、今回もBON IVERは良かった!
また参加メンバーに、懐かしいBruce Hornsbyの名前を見つけてうれしくなってしまった。『Mandolin Rain』なんてリアルタイムで大好きな曲でした。このあたりの人選もニクイ。

『This is not a safe Place』- RIDE
90年代のバンドが次々と復活して出された新作にも良いものが多かったのですが、The Ocean Blueと迷ってRIDEに。
過去のシューゲイザーな作風に引っ張られることなく、現在の彼らの音になっていたのが良かったです。はじめて今年ライブも見ましたが、過去の曲一辺倒ではなく、新曲とのバランスを取った構成が素晴らしかった。今後も新譜を出し続けてほしいバンドです。

『Violet Street』- Local Natives
パリのパサージュで弾き語りする『Who Knows Who Cares』の動画が好きで当時何度も見ていたバンド。でもアルバムはアレンジが過剰な気がして本来の歌の良さを感じられずあまり好きではなかったのですが、この4作目は素晴らしかったです。
過剰なアレンジが邪魔することなく、彼らの曲本来の良さを存分に楽しめる作品になっていました。。

『David Byrne’s American Utopia on Broadway』- David Byrne
最後は年末ぎりぎりに聴いたこのサントラを。実は幸運にも12月にこのブロードウェイ公演を観ることが出来たため、急遽ランクイン。
生DAVID BYRNE、最高でした。アルバムには12人編成用に新たにアレンジされ演奏された曲をそのまま収録しています。なんとTALKING HEADS曲多数!
これは一生の思い出のアルバムとなりました。

何か忘れてるような気がしないわけではないですが、以上の10枚になります。
今年も多くの作品を聴きましたが、今回はその中でこの先も繰り返し聴き続けるであろう10枚を選びました。すべてレコードで購入したものになります。

加倉 伸也(アイウエアデザイナー)

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BIO
某アメリカのアイウェアブランドのデザインに15年携わった後、現在は新たなブランドのデザイナーとして活動。
またファッションブランドやミュージシャンのオリジナルサングラスなど国内外問わず手掛ける。

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