INTERVIEW
2019年ベストアルバム
2019年、今年リリースされたアルバムを中心にアーティストや音楽関係者にベストアルバムを選んでいただきました。
後藤 正文 (ASIAN KUNG-FU GENERATION)
じっくりと音楽を鑑賞する時間がなかなか取れなかった一年でした。でも、心なのか体なのか、自分のどこかにひっかかる、あるいは揺さぶるような音楽がいくつかあったのも事実。リスナーとしてプレイリストを使って音楽を楽しむことが増えるなかで、楽曲をアルバムにまとめる意味についても考えないといけないと、ひとりの作り手として改めて強く思います。でもまあ、なんだっていいじゃん、という身勝手さも僕の反対の手にはあって。10曲選べと言われたら、また別の順位にもなりますしね。作品としてのレコードの音が良くない!みたいな、技術的な問題が記録メディアによって生まれることもあります。iPhoneのアプリで素晴らしい曲やリリックが書けるし、30億円使ってゴミみたいな録音もできます。いやはや、ポップ・ミュージックって複雑ですね。だから面白いんですけれど。
そういうのひっくるめて、2020年の音楽もきっと楽しいんだろうなと。
後藤 正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)
WEB
http://www.asiankung-fu.com
//www.onlyindreams.com/artist/gotch.html
gotch.info
BIO
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル&ギターであり、ほとんどの楽曲の作詞・作曲を手がける。これまでにキューンミュージック(ソニー)から9枚のオリジナル・アルバムを発表。
2010年にはレーベル「only in dreams」を発足させ、webサイトも同時に開設。また、新しい時代やこれからの社会など私たちの未来を考える新聞『THE FUTURE TIMES』を編集長として発行するなど、 音楽はもちろんブログやTwitterでの社会とコミットした言動でも注目されている。
ソロアルバムに『Can’t Be Forever Young』やプロデューサーに元Death Cab for CutieのChris Wallaを迎えバンド録音を行った2ndソロアルバム『Good New Times』を発表。
また著書に『何度でもオールライトと歌え』(ミシマ社)、『YOROZU~妄想の民俗史~』(ロッキング・オン)、『銀河鉄道の星』(原作:宮沢賢治, 編:後藤正文, 絵:牡丹靖佳, ミシマ社刊)、他。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONとしては、2018年12月5日にアルバム『ホームタウン』をリリースし、2019年5月15日には最新シングル『Dororo / 解放区』を発表。
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