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(2018.1.9)

2018年ベストアルバム

2018年、今年リリースされたアルバムを中心にアーティストや音楽関係者にベストアルバムを選んでいただきました。

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三原 勇希 (タレント/モデル/ラジオDJ)

Room 25 [Explicit]
Room 25
Noname
Oxnard [Explicit]
Oxnard
Anderson.Paak
Isolation [Explicit]
Isolation
Kali Uchis
Some Rap Songs
Some Rap Songs
Earl Sweatshirt
AINOU
AINOU
中村佳穂
分離派の夏
分離派の夏
小袋成彬
平成
平成
折坂悠太
球体(スマプラ対応)
球体
三浦大知

『Room 25』- Noname
彼女のサウンドがとにかく好き。リリックにD’Angeloが出てくるけどまさにという感じ、コモンやエリカバドゥに通ずる、温かみのある繊細なヒップホップ。そこに乗るのはパーソナルでポエトリー、表情豊かなラップ。

『Oxnard』- Anderson.Paak
聴いてて踊らずにはいられないこのリズム感/グルーヴが魅力。最高のラッパーでありドラマーで、今年の来日ライブもラップしながらドラム叩いてめちゃくちゃ踊るアンダーソンパークに夢中になりました。前作よりも派手に、ヒップホップ濃度がゴリっと増した今作は、客演のラインナップも好み過ぎるし、アルバム一枚の流れと曲のイントロ・アウトロで遊んだ繋ぎ方も面白い。

『Black Panther : The Album』- Kendrick Lamar
映画「ブラックパンサー」のために作られた&そこからインスパイアされた楽曲のアルバム。アフロフューチャリズムな映画のビジュアルも格好良かったし、音楽もまさにそう。「Redemption」はDJでもよくかけた。客演も豪華かつ新人もフックアップされていて面白いし、新しいヒーロー像を提示したリベラルなリリックもぐっときました。

『Isolation』- Kali Uchis
一枚通して、レトロなソウルを感じるR&Bサウンドにハマりました。全体的に彼女のルーツの南米を感じる陽の雰囲気で、ゆるくて大きいグルーヴが心地良い。

『Some Rap Songs』- Earl Sweatshirt
J Dillaを思い出すような、ドープなサンプリングのループと気怠いビート、短い曲の繋がり。リリックを理解するのにはもう少しかかるけど現時点でもヘビロテ。全然古くないからまた不思議。

『AINOU』- 中村佳穂
日々の感情や経験がことばになり、リズムがついて、メロディーを成して、音が合わさっていく、その過程が至極自然につながっているスペシャルな人。とにかく自由で、空気をたくさん含んでふるえるような声もしみる。

『分離派の夏』- 小袋成彬
聴いていると入り込んでしまうアルバム。一続きに綴られた詞は、私的小説というかもう人の日記を読んでしまっているようにドキドキする。曲間に入る彼の友人の語りも含め、彼の為人と人生観が深く味わえて面白い。斬新で美しいサウンドプロダクションの真ん中に、彼の繊細で劇的な歌声がものすごい存在感を放ってる。

『平成』- 折坂悠太
心がときめく音楽でした。「平成というお題に合わせてさまざまなエッセイを書いた感覚」という歌詞は、演劇か日本昔ばなしのような語り口で、でも異国の文化のエッセンスも大いに感じるし、間違いなく今の音楽で。このアルバム収録曲ではないですが「口無し」のライブレコーディング映像が好きでよく見ました。傑作だし、これからもきっとそうだろうと思います。

『球体』- 三浦大知
プロデューサーNao’ymtが全曲作詞作曲し、リリースよりも先にライブツアー「球体」で丸ごと三浦大知の独演で披露された、コンセプチュアルなアルバム。三浦大知は、自分はこの作品を表現するためのあくまでも「媒介」だという。音でさえ、この抽象的な「球体」の物語一つ一つのシーンを描き構成し、聴き手に感じさせていくようなものになっていて、その核には物語、メッセージがある。ライブ映像も見ましたがこれは全く新しい音楽体験であり、単純に音楽としてもすごく美しくて、感銘を受けました。

三原 勇希 (タレント/モデル/ラジオDJ)

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BIO
タレント/モデル/ラジオDJ。SPACE SHOWER TV「スペシャのヨルジュウ」VJ、FM802「INTRO-JUICE 802」DJ など音楽番組のMCも担当。

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