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(2012.12.28)
2012年 ベストアルバム

fykが選ぶ2012年 ベストアルバム

no3
スウィング・ロー・マゼラン
Swing Lo Magellan
Dirty Projectors
no4
ゴッサマー
Gossamer
Passion Pit
no5
ジャンゴ・ジャンゴ
Django Django
Django Django
no6
METZ [帯解説付・ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (TRCP101)
Metz
Metz
no7
すとーりーず
no8
Like I Used to
no9
Twins
Twins
Ty Segall

【番外編】
●ベストミュージックビデオ賞『Genesis/Grimes』
いろいろとハート鷲掴みでした。付き合ってください。 ⇒YouTube

●ベストアルバムカバー賞The Seer/Swans
グルルルルル…!!!

●ベストシングル賞ジョジョ ~その血の運命(さだめ)~
アニソンなのに、なぜこんなにもカッコイイのか!

●べストパフォーマンス賞
 ├ 【 ヒカシュー 】 at 9/16(Sun) 埼玉 『ぐるぐる回る 2012』
 └ 【 OL Killer 】  at 7/28(Sat) 苗場  『FUJI ROCK FESTIVAL '12』
最高にかっこいいライブを2組も観れた、2012年の夏にありがとう。

【各アルバムへのコメント】

01. 『An Awesome Wave/Alt-J』
フォーキーでメランコリックでグルーヴィー。全体を貫く、翳りのあるトライバル感に惹かれます。 どこか「コンドルは飛んでゆく」的な感じもあり、そこもいいなと思う。

02. 『The Idler Wheel Is.../Fiona Apple』
“ The Idler Wheel Is Wiser Than the Driver of the Screw, and Whipping Cords Will Serve You More Than Ropes Will Ever Do ” タイトル長すぎだけど傑作です。

03. 『Swing Lo Magellan/Dirty Projectors』
音数はそう多くないのに聴けば聴くほど好きになる、不思議な魅力をもったアルバム。 Dirty Projectorsは過不足のない音創りが毎度素晴らしいです。そしてコーラスの美しさに、ため息。

04. 『Gossamer/Passion Pit』
甘酸っぱく、切なく、眩しい名曲の数々に、幾度となく胸を締めつけられた。 マウンテンステージで伸ばした手。その先に見た景色。抜けるような青空。あの瞬間を忘れません。

05. 『Django Django/Django Django』
内へ内へと入りこんで聴ける、私的にどストライクの1枚。 Alt-Jにも近いものを感じますが、2013年もイギリスからはサイケ・プログレ・アートロック方面を向いたバンドが出てきてほしい。

06. 『Metz/Metz』
オルタナ気質でアルビニ好きなら買って聴け!そんなアルバム。 「Knife In The Water」 「Wasted」 とかもうめちゃめちゃカッコよしです。

07. 『すとーりーず/ZAZEN BOYS』
音色、旋律、言葉の響き、グルーヴ。すべてが絶妙なバランスで成立した、邦ロック史に残すべき名盤。 あまりにカッコ良いため、アルバム購入後から毎日「パンツ!パンツ!」と叫びながら過ごすハメに…。しかも、聴くたびにポテサラが食べたくなるという、恐ろしいアルバム。

08. 『Like I Used To/Lucy Rose』
Cat Powerをさしおいて、今年最もよく聴いたフォーキーな女性ボーカル・アルバム。 哀愁漂うメロディと囁くようなファルセット、楽曲アレンジの細部にまで才能を感じる1枚。

09. 『Twins/Ty Segall』
これとは別に漫画太郎みたいなジャケのやつも出てますが、私は断然こちら派。 音源を、LP/CD/カセット/LP+DL/MP3/FLAC/の全6種類でリリースするあたりも含めシンパシーを感じます。 あと、音がものすごくDrag Cityっぽいのもいい。

10. 『ほーひ/mmm』
疲れたとき、なんとなくボンヤリしたいとき、今年はmmm(ミーマイモー)の『ほーひ』をよく聴いた。 柴田聡子さん、平賀さち枝さんにも、おなじく感謝。大変お世話になりました。

【2012年を振り返って】

なかなか元気の出ない一年だった2011年に比べ、2012年は、徐々に音楽への興味も復活して、モノクロの日々がカラーになりはじめた。そんな年でした。

音楽的な総括としては、アイドルと東京インディーズ。邦楽シーンはこの2つが盛り上がってたなと思います。
アイドルはあまり詳しくないけれど、いずこねこ、でんぱ組.inc、Berryz工房、そして我らがももクロちゃん(!)などをワクワク&ときどき涙しながら聴きました(ももクロちゃん、紅白出演おめでとう!)。
東京インディーズは、どなたか年間ベストにも選出されているのでは?と予想するシャムキャッツ、ceroをはじめ、oono yuuki、うみのて、昆虫キッズ、スッパバンド、MAHOΩ…など、気になるバンドが盛り沢山。私は、新しい楽曲を耳で探すタイプの人間ですが、ネット ラジオのお陰で世界中の素晴らしいバンドと同時多発的に出会うことができ、とても幸せな一年だったです。KEXP-FM、FMおだわら、BBC Radio 6…本当にどうもありがとう。

洋楽は、シューゲイザーやアノラック、サイケ、ハードコア、オルタナなど過去のムーブメントをリバイバルしながら、少しずつ「ジャンル×ジャン ル」がない交ぜになったエスペラントな音が生まれつつあるなと感じます。M.I.A、Death Grips、El-p、Alt-J とかいろいろ、みんな自由に、でもしっかりと独自の音楽性を持ってやっているのが面白い。
US・UKでいうと、UKは、全体的にやや渋好みになっ ているのかな?という印象。そして、年中あちこちでGOTYEの「失恋サムバディ」を耳にしたり、今さらFun.がブレイクしてみたり、近年やたら Hip-Hopの評価が高まったりしているUSシーンは、今年も掴めそうで掴みきれなかった。

どうか来年も、心躍る音楽に出会えますように。それでは、よいお正月をお迎えください。

fyk

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BIO
ポータルサイト企画編集→エロ雑誌企画編集→コピーライター業を経て、ライター&エディター/フォトグラファーとして細々と活動中。 好物はねこと生肉。
「ねこよ、1年365日いつでも私の胸に飛び込んでこい!」という、熱いハートの持ち主でもあります。ニャー!
https://twitter.com/fyk_littleme

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